1.2020年2月1日に水道橋の住まいるホールにて開催されたマンション再生セミナーに参加して
きました。高経年マンションの問題点及び今後の対応について知見を得てきましたので、
その内容を報告したいと思います。
現状マンションでの状況が具体的に報告され、解決すべき課題が複雑ではあるものの、
1つ1つ地道に考え抜いて対策を取っていかなければならないと改めて思いました。
今後、各項目について検討する予定です。
2.以下、多岐にわたって話されたその内容について項目のみですが、列挙してみます。
・長寿命化を目指す(次世代に向けても)のが基本。
・立替が簡単にできない。
・将来の選択に高度な決断が必要。
・10年前は立替はタブーの言葉だった。
・旧耐震のマンション →耐震改修ができない
・耐震改修の費用が変わってきてる。10分の1でできた例がある。
・評価の仕方・工法も変わってきている。
・耐震性の確保をあきらめないでほしい。
・組合員の高齢化→意識的に、どこかで世代交代していかないといけない。
・若い人に任せること。
・孤独死の発生したマンション→大変 資産価値に影響する。
・認知症などにも組合として取り組まないといけない。
・空室化
・相続放棄・財産整理・管理費上げる・保険料上がる・修繕費上がる・
・予想外のことにお金がかかるのがマンション。
・価値観が多様化する。30~90代 イノベーションした。35年ローンで買っている。
・専有部にお金をかけた人もいる。早めに建て替えの話をしないといけない。
・外部組合員 修積み金値上げに反対
・住み慣れたところに住みたいという思いは想像以上に強い。
・お金のことはいろいろな制度があるので、かなり賄えることが多い。
・お金のことは先にいう。
・リバースモデル 資産価値の7割まで貸す。
3.再生できるマンションの特徴(長寿命化のラインにのれた)
ご自身のマンションでなされているか、1つの基準として一度ご確認ください。
①理事会に全員が出席している。
②総会で4分の3の出席→役員が未提出の住戸に訪問などの対応がされている。
③居住者名簿が100%更新されている。
④修繕積立金の値上げが出来ている。
⑤コミュニティー活動が活発
⑥難しい工事も実現している。
⑦永住意識(次世代までつながっている)愛着が強い。
4.管理組合で合意形成ができるコツ
普段からの心構えだけでなく、実践的に活動していることが必要に思われます。
①将来ビジョンを明確にする。
②(疑心暗鬼)疑いがでないように、役員の行動規範を明確にする。
③コミュニケーションに配慮する←相手が理解してこそのコミュニケーション
④理事会・専門委員会を常にオープンにする。速報版でもいいから
⑤議案書は丁寧に作る。
⑥人と人とのつながりを作り、信頼関係を生む。
⑦それぞれが相手の立場を思いやる風土を育てる。
⑧管理組合運営の中でコミュニティを育てる。
マンション管理士として、管理不全マンションが出ないよう可能な限り対応策を提示し、
実践できるよう、支援したいと思っています。
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