1.経理業務として月次にて行うべきものには、従業員や役員に対する給与・報酬の支払いのほ
 か、売掛金の月次取引、試算表の作成などがある。
1)請求書の作成
   商品の売上代金は一般的に、月次で締めて、1カ月間の売上代金をまとめて請求するケース
がほとんど。この場合には、得意先には「請求書」を発行して、1カ月後ないし2カ月後に
   売上代金を入金してもらう形が主流。
  ※請求書の集計条件や様式は得意先の要望に沿ったものを作成する。

 2)売掛金の計上
   請求書の発行に基づいて、後日代金を受け取ることから、売掛金勘定を用いて経理処理を
  行う。→請求書の発行タイミングにしたがって、売掛金を計上することになる。

 3)売掛金の入金消込
   請求書に応じた売上代金の回収があったら、債権としての売掛金は消滅するので、売掛金を
  消去する経理処理を行う。「入金消込」という。
  正しい金額が入金されたか、あるいは期日までに入金があったかなどをチェックする必要あり。

 4)請求書の受領と支払い
   請求書の発行とは逆に、商品の仕入れに基づいて相手先から請求書を受け取る。請求書に記載
  された内容に基づいて、期日までに仕入れ代金を支払う。支払いは正しく処理しないと、仕入先
  との信頼関係が破綻しかねないため、細心の注意を払う必要がある。

 5)給与台帳の作成
   従業員一人ひとりの給与額などを正しく管理するために、給与台帳(賃金台帳)を作成する。
  給与台帳は、従業員の給与の支払い状況をまとめた書類のことで、労働基準法により作成が
  義務付けられている。1月~12月までの各月における基本給や各種手当、勤務日数・時間
  などを入力して管理。

 6)役員報酬の支払い
   役員の場合は、従業員と異なり、「役員報酬」の形で支払われる。従業員と異なり、会社に
  対する責任の度合いが大きいことから、報酬額は株主総会により決定される。
  →役員報酬の管理については従業員給与と同様、賃金台帳を用いることが一般的。

 7)資金繰り表の作成
   資金繰り表…現金の出入りと各月の残高を把握するために用いられる書類
  売掛金取引などで入金が遅れる場合、この資金繰り表で現金のショートが起きないかをチェック
  することができる。
  ※当月までの実績値をもとに、3カ月~6カ月程度先の残高を予測して管理する。

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