1.私がマンション管理の仕事を辞め、新たな道を進もうと考えていた時、突然学樹舎の元同僚から、
 小論文の授業を担当してもらえないかという話が飛び込んできた。その時点において、マンション
 管理会社に勤務しており、ここは副業禁止していることから、受ける気持ちは全くなかった。

2.大学受験にはもう10年間遠ざかっており、生徒の質も変わっているだろうから、もう私は時代
 遅れではないかとの思いもあり、また現在行政書士の仕事の準備もしなければならなかったため、
 すぐに断るつもりでした。

3.美大の小論文、実際には多摩美術大学で課されるものだが、約30~40分で400字で書くという
 もので、実はそのテーマが面白い。「赤と青はどちらが美しい」「私の居場所」「あなたにとっ
 てのヒーロー」「あなたは〇と△もどちらがより完全だと思うか」など、どれも普段の生活感覚
 からは独自な発想を必要とする答案は書けない。独創性・個性こそが小論文の命だから。

4.マンション管理の仕事を振り返ってみると、7物件から8物件に増え、新たなマンションへの
 対応も負担になっただけでなく、あまりにも雑事で忙しすぎて、自分のスキルを磨く思考の時間
 が全く取れていなかった。そのため、同じルーティーンの繰り返しで頭脳が固くなっており、
 柔軟な思考ができなくなっているのを感じていた私は、今回引き受けることとした。もちろん、
 会社の許可はいただけた。今回はそのうち、「芸術とは真実を告げるための嘘である(ピカソ)」
 のテーマで書いた小論文を紹介したいと思う。

 


 

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